ラケットレビュー

【卓球 ラケットレビュー】大人気ラケット”インナーフォースレイヤー ALC”をレビュー。筆者も愛用している万能型ラケット。

今回はバタフライのラケット”インナーフォースレイヤー ALC”をレビューをしていきたいと思います。

プロ選手でも使用者が多い、バタフライの大人気インナーカーボンラケットです。

筆者も愛用中で、球持ちの良さと程よい弾みが特徴です。

余談ですが、筆者が学生の頃にインナーフォースレイヤーになる前の初期のインナーフォース(当時使用したのはZLC)を使用したことがあるんですが、全く合わなかったです。笑

そういった経験もあり、社会人になるまでインナーフォースを毛嫌いしていた(笑)んですが、インナーフォースレイヤーになってから初めて使用した時に、あまりの変化に衝撃を受けたことを覚えています。

技術の進歩やラバーの進化もあると思いますが、用具の進化はすごいなと感じたと感じたラケットです。

発売から結構経っているラケットですが、改めてレビューしていきたいと思います。

使用ラバー:ディグニクス05(バタフライ)テナジー05(バタフライ)
筆者兼試打者:卓球歴20年 学生時代に全国大会・近畿大会に出場。
社会人になり、自身が代表を務めるクラブチームでプレイヤーとして活動中。

卓球用具は使用者によって感じ方が異なります。
筆者の個人的感覚によるレビューのため、必ずしも全ての方に当てはまるものではないものであることをご了承ください。

①商品スペック

品名 インナーフォースレイヤー ALC
メーカー バタフライ
ブレード構成 インナーファイバー 5枚合板+アリレートカーボン
ブレード厚 6.0mm
ブレードサイズ 157×150mm
価格 16,500円(税込)

「ボールをつかむ感覚」が特長であるインナーファイバー仕様のラケット。アリレート カーボンを搭載し、多くの場面で弾みとコントロールのバランスの良さを発揮します。

引用:バタフライ HP

https://www.butterfly.co.jp/products/detail/36701.html

②商品レビュー

弾み

特殊素材が入っている分、弾みますが、インナーなので弾みすぎるということはないです。

インナーラケットのいいところは弾みと扱いやすさの両立なので、球をしっかり持つ感覚を残しての弾みなので、合板を使用している方でも移行しやすいです。

弾む7枚合板と同じぐらいの弾みだと思います、ちょうどいいです。

打球感

しっかり球を持つ感覚もあり、柔らかめではありますが、木材よりはやはり硬く感じます。

アウターより内側とはいえ特殊素材入りなので、5枚合板と同じような打球感にはなりません。

しかしアウターのラケットよりは遥かに打球感がマイルドなので、打球感を好む人の割合は広がるような気はします。

回転量

勝手に弾む感じはないので、回転をしっかりかけることが出来ます。

球持ちの良さもインナーラケットの特徴の一つなので、ループドライブや繋ぎのドライブなどの技術でもしっかり回転量を出すことができます。

コントロール

弾みすぎることがなく球持ちが良いので、コントロールはしやすいです。

全体的なバランスがいいラケットなので、使用しているプレイヤーが多いのも納得です。

初心者の方が持つには値段が高いような気もしますが、ある程度卓球の基礎技術が出来るようになれば、初中級者も扱いやすいラケットだと思います。

③技術別レビュー

ドライブ

ラバーとの相性もあると思いますが、弧線をしっかり描いてくれるので、安定感が出ます。

ディグニクス05とテナジー05を使用しましたが、テナジー05の時に少し掴みすぎて落ちることがあったので、少し硬めのラバーとの組み合わせだと弾道がちょうど良くなると思います。

スピード・ループ・ナックルなど各種ドライブがやりやすかったので、万人受けしそうな性能です。

しかし綺麗な球になりやすいので、相手が取りやすそうというのは少しありました。

粘着ラバーなどを貼ってみるとまた違った感覚になると思うので、ラバーも幅広く考えられそうです。

ブロック

特殊素材が入っているので、相手の球に負けるという感覚はなくやりやすいです。

止める・伸ばすといったブロックの打ち分けもやりやすいので、特に問題はなかったです。

やりにくいところがない分、素直な球にはなるといった印象でした。

台上技術

球がしっかり上がり、球をしっかり持つので、攻撃的技術(フリック、チキータ)・守備的技術(ツッツキ、ストップ)全般が安定します。

やりやすい技術が多い分、特にやりやすさが抜けている技術もないので、オールラウンドにこなせるという印象です。

弾くフリックだけ、少し球持ちが良い分、スピードが出にくいかもしれないです。(出しにくいだけでちゃんと弾けばスピード出ます。)

ミート

ここはディグニクス05とテナジー05のスポンジ硬度が少し顕著に出た気がします。

テナジー05のように少し柔らかいラバーだと、板まで食い込み、さらに板がしなるので少し落ちる感覚がありました。(元々テナジーがミート系ラバーではないというのもありますが。)

ディグニクス05のように硬いラバーだとしっかり弾くことができたので、ミート系技術も好感触でした。

サーブ

全体的なサーブで長短や回転のメリハリがつけやすい印象です。

飛びすぎるということもなく、しっかり板で持つ感覚もあるので、回転で飛ばすということもしやすいです。

レシーブ

上回転に起こしにいくレシーブ(チキータ・フリック)がやりやすいです。

ラバーとの兼ね合いもありますが、上に上がってくれるので、ネットミスが減ります。

全体的に高いレベルでこなせるので、あまり悪い点がありません。

カウンター

分厚く当てに行くより、自分で回転をかけにいくカウンターの方がやりやすいです。

ラバーによって変わるとは思いますが、特殊素材入っている分、球に負けることもなさそうな感じです。(柔らかいラバーとの組み合わせによる食い込みすぎによる落ちはありそうですが、インパクトの強さにもよるのでなんとも言えないです。)

相手の力を利用する打ち方もできるので、フォアでもバックでも幅広くカウンター出来そうです。

総評・こんな人にオススメ

総評・こんな人にオススメ

万人受けするオールラウンドラケット

多くの攻撃型のプレイヤーに試して欲しい一本です

合板からインナーラケットへの移行を検討している方にオススメ

初中級者から上級者まで幅広くオススメで

ABOUT ME
前田 卓哉
卓球歴20年 学生時代に全国・近畿大会を経験。 社会人になり、A.C NEXTを創設。代表兼プレイヤーとして活動中。