今回はテナジー05のラバーレビューをしていきたいと思います。
今やプロからもアマチュアからも圧倒的支持を受けている”テナジーシリーズ”
その中でも一番最初に発売され、今現在も使用率が高いのがテナジー05です。
テナジー05が発売されたのは2008年4月21日。
今からもう14年も前に発売されたものが、今もなおトップ層に使われているのは驚きですね。(筆者は当時高校1年生でした。笑)
当時のことを少し思い返すと、当時ブライススピードが発売されてその半年後ぐらいにテナジーが発売されたこともあり、あまり注目度がなかったように思います。(当時テナジーは一番高価なラバーでした。)
発売直後はまだ補助剤が禁止になる前だったので、補助剤を使った既存のラバーを使用している人が多かったと思います。
その後、補助剤が禁止になり、プロが軒並みテナジーに変更していたこともあり、筆者の周りも使用する人が増えた感じでした。(当時は筆者もテナジー05を使用しており、そこから学生時代はずっとテナジーを使用していました。)
話が脱線しましたが、10年以上もプレイヤーに愛されたテナジー05を改めて試打したので、ディグニクスとの比較も入れながら、レビューしていきます。
使用ラケット:馬龍カーボン(ニッタク)
筆者兼試打者:卓球歴20年 学生時代に全国大会・近畿大会に出場。
社会人になり、自身が代表を務めるクラブチームでプレイヤーとして活動中。
卓球用具は使用者によって感じ方が異なります。
筆者の個人的感覚によるレビューのため、必ずしも全ての方に当てはまるものではないものであることをご了承ください。
①商品スペック
品名 | テナジー05 |
---|---|
メーカー | バタフライ |
スポンジ厚 | 中・厚・特厚 |
スポンジ硬度 | 36 |
色 | レッド・ブラック |
価格 | オープン価格 |
「スプリング スポンジ」と「ハイテンション技術」が生む独特の打球感を有すラバー。多くの選手による試打と機械測定から「回転性能が高い」と評価された“開発コードNo.05”のツブ形状を採用し、強烈な回転をかけることができます。ハイテンション ラバーと高粘着ラバーが融合したかのように、回転主体のプレーに非常に高い性能を発揮します。
バタフライHPより引用
②商品レビュー
弾み
弾みは強めです、ディグニクスよりは弾みが抑えられているかなという印象です。(テナジーの方が弾むと感じる方もいるようなので、ここは個人差かなと思います。遜色ないです。)
スポンジが比較的柔らかめなので、しっかり食い込んで飛ばしてくれます。
スプリングスポンジの影響と少し柔らかめなスポンジ相まって、球持ちが良く自分の思った通りに飛ばすことが可能です。
インパクトが強いプレイヤーがフルスイングすると、球持ちと食い込みの良さで、逆に球が落ちることがあります。
ラケットとの相性もあるので、インパクトに自信がある場合は少し硬めのラケットを使用することをオススメします。
打球感
比較的柔らかいので、手に響く感覚があり、非常に気持ちいい打球感です。
球を持つ感覚(食い込む感覚)が強いので、硬めの打球感を好む方や、スピードを重視するプレイヤーだと少し好みでは無いかもしれないです。
回転量
文句無しです、これに関してはディグニクスにも引けを取りません。
鋭角にスイングしても回転がしっかりかかるので、ドライブに自信が持てるようになると思います。
スピードドライブでもループドライブでも回転量が多くなるので球の重みも増して来るので、打ってて楽しくなります。
コントロール
柔らかい分コントロールがしやすいです。
勝手に飛んでしまうという感覚は無く、球を掴んで回転量などもしっかりコントロール出来るなと感じました。
この辺りについてはディグニクスよりもコントロールしやすいと思います。
ディグニクスと違い、スポンジ厚の種類に”中”があるので、スポンジ厚の調整次第では、初中級者の方でも使えると思います。
③技術別レビュー
ドライブ
テナジー05が一番威力を発揮する技術です。
安定して弧線が出て、威力があるドライブが打てるラバーだと思います。
柔らかいため、力に自信のない方でもドライブの威力が上がるのもメリットです。
しかし、前述した弾みの部分でも触れましたが、インパクトの強い方がしっかりとインパクトした時に食い込みすぎて球が落ちてしまうという現象が起きるので、そういった方はディグニクスにするのをオススメします。
ブロック
特に問題なく止まります。
スポンジ硬度が少し柔らかい割には、球に押し負けるという感じもあまりしませんでした。
可もなく不可もなくといった感じでした。笑
台上技術
ストップが好印象でした。
回転がオートで入ってくれるので、比較的質の良いストップが出やすかったです。
逆にやりにくかった技術がフリック。
柔らかいのと球筋が弧線を描くので、少しオーバーミスが多く出ました。
あとは弾くのが少し難しいというよりやりにくさを感じました。
これ関しては慣れで解決出来る部分ではあると思うので、問題は無さそうですが、個人差は出そうです。
ミート
球持ちの良さとラバーの食い込みによるものだと思いますが、あまりミートには向いていない感じがしました。
スマッシュよりもドライブを主戦に使うプレイヤーの方が、テナジー05の良さを引き出すことが出来ると思います。
サーブ
下回転系(縦回転・順横下)が好印象でした。
柔らかいのでしっかりコントロールすることができ、台に収めることも容易です。
下回転からの、3球目という王道な戦術が取りやすいと思います。
食い込ませて回転で飛ばすというイメージだと回転が入れやすいです。
レシーブ
ラバーのシートが強い影響もあると思いますが、相手の回転の影響を受けやすいです。
慣れれば問題ない範囲だとは思いますが、少し注意が必要です。
しかし、台上技術でも触れましたが、ストップがやりやすいので、相手の回転をしっかり理解すれば良いレシーブが出せると思います。
カウンター
しっかり引きつけ食い込ませて、回転をかけるイメージで打つと良い感じに入ります。
スイングが上に入ってしまうと、球の上がりやすさと回転の影響でオーバーミスが増えるので、しっかり前に振ってあげると良いと思います。
総評・こんな人にオススメ
総合力の高いラバー
ドライブを中心に攻めていく人にオススメ
スポンジ硬度が少し柔らかめなので、女性の方にもオススメ
初中級者の方で使用を考えている方は、スポンジ厚を少し薄めをチョイスしましょう